物流業界で人手不足や輸送力の低下が懸念される中、石破茂首相は首相官邸でこのほど、トラックドライバーら業界関係者と車座で意見を交わした。石破首相は構造的な賃上げを実現するため、荷主に対する価格転嫁や取り引きの適正化を一層推進していく考えを強調した。
車座には石破首相のほか、赤澤亮正新しい資本主義担当大臣、中野洋昌国土交通大臣、古谷一之公正取引委員会委員長が出席。物流業界からは全日本トラック協会の坂本克己会長、運送事業者としてマキタ運輸(宮崎県都城市)の牧田信良社長とフジトランスポート(奈良市)の松岡弘晃社長、ドライバー代表としてボルテックスセイグン(群馬県安中市)の加藤研一氏と福山通運(広島県福山市)の田中咲衣氏らが出席した。
冒頭、石破首相は「重要インフラの物流を支えていただき、厚く御礼申し上げる」と謝意を表明。率直にトラック輸送業界の現状を伺いたいと呼び掛けた。
赤澤担当相がトラックドライバーの給与や運賃の現状を尋ねたのに対し(続きは本紙をご覧ください)
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