■第107号 2007年 7月23日

運送事業者50社に不正軽油を販売〜

「指定暴力団組長ら10人逮捕 」

指定暴力団住吉会系の組長らが密造した不正軽油の販売で得た利益を隠し、軽油引取税4250万円を脱税したとして、警視庁組織犯罪対策4課はこのほど、地方税法違反(未承認軽油製造、脱税)の疑いで、この組長を含む計10人を逮捕した。不正軽油の総売上額は約8億円で、最終的な脱税額は約3億円に上るとみられている。組長らは不正軽油を密造する際に発生する有毒な「硫酸ピッチ」の不法投棄への監視が強まっていることから、硫酸ピッチが発生しないよう特殊な薬品を使って密造の発覚を防いでおり、同課は特殊な薬品の存在を知った経緯のほか、売上額を組の活動資金に充てていたとみて追及する。

 逮捕されたのは、指定暴力団住吉会系堺組組長、陳俊二容疑者(46歳)と配下の組員ら計9人。調べによると、陳容疑者らは05年7月〜06年3月、茨城県神栖市にある廃工場で、市販の灯油と重油を混ぜ合わせて粗悪な軽油約1300キロリットルを密造し、市場価格より3割ほど安値で東京都や神奈川県内の運送事業者など計11社に販売。約1億1000万円の売り上げを申告せず、軽油1リットルあたり32.10円の軽油引取税計4250万円を脱税した疑い。(以下略)



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