■第90号 2005年9月5日号

■無免許と知りつつドライバーとして雇用〜カルガモ引越センター、グループ会社雇用主と従業員が逮捕


東京都内の中堅引越事業者が、社員が無免許であることを知っていたにも関わらず、3カ月もの長期にわたり引越用トラックのドライバーとして雇用していたという、引越業界の信用を失墜させるような不祥事が発覚した。
警視庁はこのほど、求人に応募してきた男性が無免許であることを認識しつつ、恒常的に引越業務で使用するトラックの運転に従事させていたとして、カルガモ引越センター梶i的場栄一社長、東京都板橋区)のグループ会社である、西東京カルガモ引越センター梶i同清瀬市)の責任者を務める堀越晶也容疑者(44歳)を道路交通法違反(使用者義務違反)容疑で、また、同社でドライバーとして勤務していた森山良夫容疑者(25歳)を同(無免許運転)容疑でそれぞれ逮捕するとともに、法人としての同社を同容疑で書類送検した。同社は当初、マスコミからの取材に対し容疑を否認するなどしており、悪質な一面を露呈する結果となった。
警視庁八王子署によると、森山容疑者は自動車の運転免許を持っていないにも関わらず、同社の引越用トラックを運転した疑い。堀越容疑者は今年3月、同社の求人募集広告を見て応募してきた森山容疑者が、自動2輪の免許しか持っていないことを知りながらドライバーとして雇い、業務用トラックの運転に従事させていた疑いがもたれている。森山容疑者は当初、堀越容疑者から免許証の提示を求められたが、「今日は持ってきていない」などといった言い訳を繰り返し、これに従おうとしなかったという。一方、堀越容疑者は「もしかして免許を持っていないのかもしれない」と認識したというが、3月から4月に掛けては引越業界が繁忙期を迎えることもあり、あえてそれ以上の詮索はしなかった。
ところが今年6月、森山容疑者が駐車禁止の違反により、同署の摘発を受けたことを発端に無免許の事実が発覚したことで、同社の責任も追及することになった。
同署の調べに対して当初、堀越容疑者は「履歴書にドライバー歴があると書いてあったので(森山容疑者が)無免許ということは知らなかった」などと供述しており、同じくテレビ局の取材に対しても「最初は免許証の提示を求めていたが、今日は持ってきていないということだったので、勤務するときには持ってきてほしいと言った」などと述べ、あたかも森山容疑者の無免許を知らなかったことを強調して、容疑を否認していた。
だが、その一方で森山容疑者は同署の調べに対し「会社も堀越容疑者も無免許であることを絶対に知っていたはずだ」などと供述し、責任を転嫁したことから同署がこの点を追及したところ、堀越容疑者は最終的に無免許の事実を把握していたことを認めた。
その後の調べに対し、堀越容疑者は「森山容疑者の無免許については5月の時点で気付いたが、忙しかったのでそのまま働かせた」などと話しているという。また、森山容疑者については、カルガモ引越センターでは荷造り業務に比べてドライバー業務の給与が高いことから、同署では高給を目当てに無免許運転を行っていたとみて調べを進めている。
カルガモ引越センターは母体となる美樹運輸梶i同)が平成12年1月、営業部門を独立させて設立した引越事業者で、本社と清瀬市のほかに横浜市、千葉市、川口市にそれぞれグループ会社をもっている。グループの資本金は1億4000万円、売上高は25億円、従業員は185人。
同社の的場栄一社長は板橋区議会自由民主党議員団に所属しており、平成15年の統一地方選挙にて2554票を獲得し、同区議会議員に初当選している。同議員団では都市建設委員会の副委員長と、交通対策調査特別委員会の理事委員を務めている。


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